中国の大手通販サイト【アリババ】で会長を務めるジャック・マーさんが、日本の深刻なマスク不足問題を受けてマスク100万枚を寄付して下さることになりました。
3月3日には日本にマスクが到着し、医療機関へ配られるそうです。
心あたたかい支援に感謝の思いでいっぱいになりますね。
そんなジャック・マーさんが贈ってくれたマスクにはメッセージが添えられており、「青山一道、同担風雨」という漢詩が書かれていたそうです。
そこで今回は、マスクに添えられていたメッセージについて注目していこうと思います。
「青山一道、同担風雨」とはどういう意味?読み方は?
ジャック・マーさんが支援してくれたマスクに添えられたメッセージに『青山一道、同担風雨』という一節が書かれていました。
読み方は、青山一道(せいざんいちどう)なれば、同じく風雨(ふうう)を担う(になう)
意味としては、青山が同じであるならば、同じように風雨に耐えようという意味です。
新型コロナウイルスが流行している、この大変な時期を乗り越えましょう。困難をともに背負いましょう。といった気持ちが込められているのだと思います。
国境を越えて人々は支え合って生きていることに感動しますね。
なぜジャック・マーさんはマスクに『青山一道、同担風雨』と書いたのか?
中国武漢市で新型コロナウイルスの感染が拡大しているなか、京都府舞鶴市が友好都市である中国遼寧省大連市へ防護服などの医療物資を送っていました。
糟粕只配我们!👀别人捐赠都可以这么高雅
辽河雪融,富山花开;同气连枝,共盼春来。
唐代著名边塞诗人王昌龄的《送柴侍御》:“流水通波接武冈,送君不觉有离伤。青山一道同云雨,明月何曾是两乡。” pic.twitter.com/gRJ5moe1dT
— 思雪 (@a524952) February 11, 2020
舞鶴市は、その物資が入った段ボールにこんなメッセージを書きました。
これは唐代詩人の王昌齢の『送柴侍御』に記載されている一節なんだそうです。
直訳としては、『青山や曇り空や雨は共に見えているし、月も2つにはならない』といった意味です。
お互いに別々の地にあっても「同じ雲や雨の下にあり、同じ月を眺めている」と寄り添い励ます思いが込められているんですって。
ほかにも2月10日に富山県が遼寧省に1万枚のマスクを寄付し、段ボールに「遼河雪融、富山花開;同気連枝、共盼春来」と記し、「遼寧の雪が解けたら、富山の花もきっと咲く。兄弟姉妹のような私たち、一緒に春を待ち望もう」という意味の句をおくり、中国の方から感動の声が挙がっていました。
そのお返しにジャック・マーさんは、メッセージ入りのマスクを贈って下さったということなんですね。漢字文化圏の交流といった感じで、実に趣あるやり取りですね。
国境を超えて世界が手を取り合って助け合っていきたいと深く感じさせられました。
今世界中で大変な時期を迎えていますが、ジャック・マーさんの思いやり感謝して共にこの危機を乗り切っていきたいですね。