『大家族石田さんチ』の番組名の文末が、「ち」ではなく、「家」でもなく、「チ」なのが気になってます。
なぜ「チ」だけカタカナ表記なんでしょうか?
些細なことだけど気になったので調べてみました。
石田さんチは「ち」ではなく「チ」!
石田さんチの「チ」がカタカナの理由はなぜでしょうか?
ネットでも気にしている視聴者は結構多いようです。
家がなぜカタカナのチなのか…#石田さんチ
— ドンキー@ (@DonkeyKong__3) May 1, 2018
『ち』の部分がカタカナであるところが好きです。そんな感じで長年見てます。 #ntv #石田さんチ
— ふじさん (@HXHGANTZ29) May 1, 2018
大家族石田さんチ←何でチだけカタカナなんだろうかww
— 南斗水鳥拳 (@mugen24shin) May 22, 2017
どうやら20代くらいまでの若い視聴者に浸透していないようです。
実は石田さんチの若い世代のスタッフさんもよく分かっていないようです。
#石田さんチ 編集中です。
日本テレビ 9月10日(土) 19:00〜
放送まで、あと2週間!しかし、石田さんチの “チ” はなぜカタカナなの?って今井ディレクターに聞いたら、今井くんも知らないらしい。
番組は25年目。
私と今井くんは途中参加とは言え、もう15年もやってるのになぜ知らないんだろう? pic.twitter.com/aYAHbK2FQl— 宮島亜紀 (@karin141207) August 27, 2022
実は「石田さんチ」と表記するのは、時代背景が関係しています!
石田さんチの「ち」がカタカナ表記の理由はなぜ?
「石田さんチ」をカタカナで書く理由を一言で説明すると、
強調する部分をカタカナで書くのは当時の流行りだったから。
ということになります。
石田さんチの放送が始まったのは1997年の頃でした。
当時はまだインターネットがそれほど普及しておらず、コミュニケーションの手段は「電話」か「手紙」がほとんどでした。
その数年後には携帯電話が一気に普及しましたが、その頃はまだLINEやSMS、DMといった便利なツールはなく、何か思いを伝える場合は手紙を送るのがデフォルトだった時代です。
仲の良い友人やいとこ、親戚のおばさんなどの身近な相手に、軽いノリで手紙を書くときに文末をカタカナで書くのが当時の流行りみたいなものでした。
例えば…
- 〇〇ちゃんも、お元気でネ!
- また遊ぼうネ!
- 返事待ってるネ!
このように「ね」を「ネ」という風にカタカナで記していました。
親しみを込めて「ネ」を使って、砕けた雰囲気を醸し出そうとしたと思われます。
今となっては、ちょっと古臭い表現かもしれないですね。
たまにXで「おじさん構文」「おばさん構文」というキーワードがトレンド入りしてますが、文末のカタカナも おじさん&おばさん構文の一つだと思います。
ほかにも「!」「…」や句読点の多用、季節の挨拶、体調の気遣い、聞いてないのに自分の近況報告、食事に誘う、長文などもおじさん構文の特徴だと言われてます。
つまり、石田さんチもこうした当時のブームに乗り、番組名の「石田さん家」を「石田さんチ」と表記して今に至る。というわけですね。
ちなみに「家」の読み方を調べてみると、家は「ち」と読むことが明らかにされています。
ち【▽家】 の解説
いえ。すまい。多く、格助詞「ん」を付けて「ん家」の形で用いる。「自分—」「お前ん—」
引用:goo辞書
「うち」がなまって「ち」と読んでいるのかと思いましたが、そもそも家は「ち」と読むんですね。
- 伊藤さん家
- 山田さん家
- お前ん家…
といった感じで ”誰かの家” を意味する言葉として「石田さん家」というタイトルになったんですね。
よく考えると、1990年代の流行りが反映された番組が今でも残っているなんて、普通に考えて凄くないですか!?
次は密着歴30年を目指して、取材を進めて欲しいですね。