黒柳徹子さんの幼少期を描いた作品『窓ぎわのトットちゃん』が映画化されました。
トットちゃんが在学していたトモエ学園での出来事が描かれていますが、クラスメイトの中でもとくに仲良しだった山本泰明ちゃんがある日亡くなったことがクラスメイトに告げられました。
あまりに早過ぎる死…。
トットちゃんと夏休みに木登りをしたり、運動会で二人三脚をしていたのを思い出されますが、元気そうにしていた泰明ちゃんはなぜ亡くなったのでしょうか?
そこで今回は、泰明ちゃんが亡くなった理由について調べました。
《「泣ける」と話題の木登りシーンはこちら》
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『窓ぎわのトットちゃん』の泰明ちゃんが死んだ原因は小児麻痺?
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いよいよ明日公開🌼
⋱🎬12月8日(金)公開#黒柳徹子 原作
映画『#窓ぎわのトットちゃん』「君のこと、忘れないよ。」
▼上映劇場はこちらhttps://t.co/iQZ6Fb60fx
声の出演:#大野りりあな #小栗旬 #杏 #滝沢カレン/#役所広司
主題歌:#あいみょん「あのね」@tottochan_movie pic.twitter.com/65L7Aos2wr— 東宝映画情報【公式】 (@toho_movie) December 7, 2023
窓ぎわのトットちゃんに出てくる山本泰明ちゃんは小児麻痺を患っていました。
『小児麻痺』とは…
ポリオウイルスに感染することで発症する感染症。
非常に感染力が強く、中枢神経系を攻撃して永久的な筋力低下やまひを引き起こす、命に関わることのある病気である。感染後に発熱を伴う風邪のような症状が現れ、足や腰の痛みから突然手足のまひが生じる。
発症するとまひを回復させるための確実な治療法はなく、生涯にわたって運動障害が残ることが多い。引用:ドクターズ・ファイル
トットちゃんがトモエ学園に転校したのは小学1年生の途中からでした。
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そのときすでに泰明ちゃんは在学していたのですが、このときすでに小児麻痺を患っており、教室で足をひきずって歩いてました。
そんな肉体的ハンディキャップをものともせず、クラスメイトと楽しい学校生活を送っていましたが、春休みが終わって小学3年生に進級した日に泰明ちゃんの急な訃報が知らされます。
校長先生の話によると、その日がお葬式だったので泰明ちゃんは春休み中に亡くなったとのことでした。
わずか8年間という短い生涯に幕を閉じたのです。
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『窓ぎわのトットちゃん』の本や映画で山本泰明ちゃんの死因は語られていませんが、おそらく小児麻痺の影響で亡くなったのではないかと思われます。
ポリオは主に5歳未満の子どもがかかる感染症で、ポリオウイルスに感染した場合、弛緩性麻痺(だらんとした麻痺)を起こす割合は1%以下とされていますが、麻痺性の急性灰白髄炎を発症した場合には、一般に2~5%のお子さんが亡くなってしまうといわれています。
亡くなる確率は低めだと言えそうですが、ポリオは治療薬が無いため、発症すると対症療法となるそうです。
当時は第二次世界大戦中の厳しい時代だったため、病院で治療を受けるのも容易では無かったかもしれませんね。
まだ幼い我が子を失った親御さんの気持ちを考えると、心が傷んで居たたまれなくなります…。
泰明ちゃんが帰宅すると、細くなった足をマッサージしていたお母さん。
息子のために献身的に看病を続けていましたよね。
トットちゃんとはじめて木登りをして服を汚して帰ってきたときは、服を抱きしめて泣いていた姿が脳裏に焼き付いて離れません。
きっと病を患った息子が服を汚すほど遊んだり、運動会に参加する姿見れるとは思っていなかったんだと思います。
お母さんの心情を想像すると心が苦しくなる場面です…。
山本泰明ちゃんの小児麻痺の症状は?
⋱💠映画『#窓ぎわのトットちゃん』💠⋰
❁ ❁ キャラクター紹介❁ ❁<トモエ学園>の同級生📚
小児マヒを患い思うように体を動かすことができない
トットちゃんと過ごし
次第に2人の間に深い友情が芽生えていく🫱🏼🫲🏻12月8日(金)公開🎬 pic.twitter.com/nLiUbj7nMc
— 映画『窓ぎわのトットちゃん』公式アカウント (@tottochan_movie) October 16, 2023
トットちゃんが泰明ちゃんとはじめて出会ったのは、トモエ学園の入学が決まった翌日のこと。
電車の教室で自由学習が始まると、トットちゃんの後ろの席に座っていた泰明ちゃんが立ち上がり、先生のもとへ漢字の質問をしに行くところでした。
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キョロキョロと周りを見渡して落ち着きのなかったトットちゃんですが、みんなと少し様子のちがう泰明ちゃんのことを観察して次のように語っています。
その子は、歩くとき、足をひきずっていた。とっても、歩くとき、体がゆれた。
なぜそんな風に歩くのか トットちゃんがたずねると、自分は小児麻痺だと答えた泰明ちゃん。
小児麻痺の影響で脚は痩せ細って外側に曲がり、手には力が入らずダラッとなっていました。
さらに左手の指と指がくっついて曲がったような手を見せてくれました。
小児麻痺とはポリオウイルスの感染により神経が侵され、筋力が低下し、それにともなって歩行や立ち座りが困難になる病気です。
また筋肉が細くなったり、筋肉痛や関節痛、感覚麻痺を起こしたり、筋肉がけいれんする症状が起きる場合もあるそうです。
さらに病状が重い場合は、飲み込み、発語、呼吸障害などを生じるとされています。
泰明ちゃんは学校ではどうにか歩いて話したりしていましたが、それは表向きの様子で、実は体は辛かったのかもしれませんね…。
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小児麻痺はポリオワクチンで予防できる感染症です。
今でこそポリオワクチンの予防接種は必須となりましたが、当時の日本ではまだ接種が始まっておらず、1960年頃のポリオ大流行を機にワクチンが導入されました。
1961年から一斉投与が始まったことで感染拡大がおさまりました。
トットちゃんの物語は、1940年の第二次世界大戦中のお話です。
泰明ちゃんの世代では、まだワクチン接種が間に合わなかったんですね。
当時の状況を知れば知るほど、豊かな生活が当たり前の現代と比較してしまい、やりきれない思いになります…。