どうもこんにちは!
先日、子どもと本屋さんに行って、月刊少女マンガの『りぼん』を見かけて懐かしくなりました。
昨年、ちゃおの付録が豪華だったことをきっかけに、
たまに『ちゃお』を買いに行くようになり、一緒に読んだりしています。
今は月刊の少女マンガもすいぶんと付録の内容が凝っているんですね。
かれこれ数十年前は、応募者全員大サービスでようやくもらえたようなグッズが
今は本誌に付いているんですよ。(それ以上の品かもしれませんね)
その付録を作っている会社の宣伝も兼ねていることは薄々分かっていることでは
ありますが、時代は変わりました!
その分、マンガのお値段も上がっていますが。
先日、テレビ番組表を見ていたら、金曜ロードショーで映画『耳をすませば』が放送されることを知り、これまた懐かしく思いました。
この映画の原作者って、よく『りぼん』に作品が掲載されていた
『柊あおいさん』であることが有名ですよね。
柊あおいさんについて調べていたら『事故』というワードがありまして、「もしかして」と思い当たることがありました。
心配なさっているファンの方もいらっしゃると思うので、分かっていることを書こうと思います。
柊あおいさんのプロフィール
名前:柊 あおい(ひいらぎ あおい)
出生地:埼玉県
出身地:栃木県
誕生日:1962年11月22日
年齢:60歳(2022年8月現在)
血液型:AB型
最終学歴:青山学院女子短期大学 卒業
中学1年生の頃から漫画を描き始め、投稿していたいましたが、
なかなかデビューの機会に恵まれず、短大卒業後に一度就職して社会人となりました。
それでも漫画家の夢が捨て切れず、諦めずに働きながら投稿を続け、
1984年についに『りぼん』で念願のデビューを果たしました。
デビュー作の次の作品である「星の瞳のシルエット」は、連載スタート時から爆発的人気となり、
当時200万部発行されていた『りぼん』を250万部まで引き上げるほどの人気作品となりました。
当時のりぼんの看板作家となりました。
その後もジブリによって映画化された『耳をすませば』や『銀色のハーモニー』『STEP』‥など、出す作品は次からつぎへとヒットしていきます。
描き下ろしの『バロン 猫の男爵』は、同じくジブリで『猫の恩返し』のタイトルで映画化されました。
私がりぼんを買っていた頃を思い出すと『銀色のハーモニー』がどんぴしゃの世代でした。
他の連載作品で言うと『ときめきトゥナイト』や『姫ちゃんのリボン』『赤ずきんチャチャ』『天使なんかじゃない』『ママレードボーイ』などが同じ時代の作品だったのを覚えています。
(たしか『ちびまるこちゃん』もありましたよね?)
どれも楽しみで、毎月発売日が待ちきれなったですね。
とは言うものの、まだ意味も分かっていないような小学校低学年だったので、
内容ははっきり覚えていないというのが正直なところですが、
当時は買ってきたりぼんを隅からすみまで読み倒していたので、あの絵柄がとても印象に残っています。
途中から作風が変わってしまった?
柊あおいファンからもっとも指摘が多いのが、1990年~1992年に『りぼん』で連載されていた『銀色のハーモニー』の後半部分についてです。
1992年1月号~4月号まで急に連載が休止になり、連載が再開された5月号には全く別の漫画家さんが描いている?と言われるほどキャラクター達の絵が変わってしまいました。
それからと言うもの、絵柄はガラッと変わってしまい、以前のようなタッチの作品はなくなり、新しい風合いの作品が生まれていきます。
そのファンの方が心配した絵柄についてですが‥
同じ作品で比較できないのが申し訳ないです。
こちらが連載休止前↓
こちらが連載休止後↓
たしかに違う方が描いているように見えますね‥。
でもよく見ると、キャラクターの口元や鼻の描き方は同じように見えるので、
柊あおいさん本人であることは間違いないでしょう。
数か月の間で一体何があったのでしょう?
空白の数か月間について
急に『りぼん』から姿を消してしまった柊あおいさん。
連載が落ちた号は、誌面にてとくに何の説明もなかったので、ファンはたいそう心配しました。
その翌月号には「病気による連載休止のお知らせ」が載ったそうですが、休止するほどの病気って一体何?となりますよね。
その連載がストップしていた1992年の1月号~4月号の間についてですが、
実はその間、柊あおいさんはとても大変な思いをしていたのです。
それはなんと‥
1991年末、重大な交通事故に巻き込まれてしまい、一時意識不明の重体で、入院先の病院でしばらく生しをさまよっていたことが分かりました。
意識不明の重体だったなんてきっと柊さん自身も覚えていなかったかもしれませんが、思い出したくない事実ですよね。。
そんな容体でも数か月で回復して、また5月号が連載できるほどにまでなるってなんだか奇跡ですね。
柊あおいさんの生命力に脱帽です。
私たちが知らない間に大変なことが起きていたのですね。
絵が変わった理由について
以前の作品と、その事故のあとの作品を比べるとその絵の違いは一目瞭然ですが、
それは本当に事故のせいなのでしょうか?
それについてよく思うのが、長い連載のマンガってよく見ると、連載の最初と最後で絵が変わっていることないですか?
当時、りぼんを読んでいたときに子ども心ながらに思っていましたが、はじめのうちは少女マンガタッチだったのに、回を重ねるごとにコメディタッチな絵柄に変わっているな~と感じていたときが多々あります。
ここからは飽くまで私個人の意見です。
思い切って名指ししますが、当時の作品で言うと『赤ずきんチャチャ』ははじめ、少女マンガな絵でしたが、途中からコメディっぽくなっていった気がします。
また、当時の女の子達から憧れだった『天使なんかじゃない』も、始めと終わりではキャラ達の絵が若干違うものになっていませんか?
分かりやすいように比較すると、同じ作者である『天使なんかじゃない』と、その次回作『ご近所物語』って絵柄が違うタッチになっていますよね。
なんだか背景などの描き方まで変わっていますよ。
(アシスタントさんの違い?)
描いているうちに、キャラの方向性が定まってくるということなのですかね?
ただ言えることは、事故に遭ったことで長期間、ペンが握れなかったので、感覚を戻すのはとても大変だったのでは?ということです。
”久しぶり”って感覚的に変なかんじがしますよね。
そのせいとも思えます。
2015年にりぼん創刊60周年記念時の『りぼん』のインタビューで、柊さんはこのように答えています。
Q、久しぶりに香澄ちゃんや久住くんたちを描いてみていかがでしたか?
A、頭の中では繋がっている世界なので、それぞれに無理なく動いてくれました。
ただ、しばらく描いていなかったので描き方を忘れてしまい、確認しながらだったので時間がかかりました。
大なり小なり、期間が空いて‥ということも原因として考えられそうです。
あとは事故による影響が考えられます。
交通事故に遭ったという話は分かっていますが、その詳細については一切触れられていないので具体的なことが分かりません。
腕や手を骨折してしまって、ペンが握りにくくなってしまったのかもしれませんし、真相は分かりませんね。
柊さんの現在は?
一番直近のイベントは、昨年2016年12月に『りぼん付録展&柊あおいトークイベント&サイン会』が行われていました。
2時間半に及ぶ楽しいトークショーになったそう。
最近の作品は少女ファッション誌の『ピチレモン』の電子書籍版にて、『桜坂ノスタルジア』を連載していましたが、ピチレモンが2015年12月号を最後に休刊になったことに伴い、柊さんの連載も終了となりました。
今は先ほどのイベントに出席したり‥とゆっくりされているようですね。