『風の谷のナウシカ』で、アスベルがチコの実を食べて「味はともかく長靴いっぱい食べたいよ」と話す場面があるんですよね。
ちゃんと映画を観てても、一瞬意味が分からなくなるセリフです。
これって一体どういう意味なんでしょうか?
そこで今回は、アスベルが「長靴いっぱい食べたい」と言った真相について迫ってみました。
「味はともかく長靴いっぱい食べたいよ」とは?
ナウシカが乗るトルメキアの飛行機に、アスベルがペジテの戦闘機に乗って奇襲をしかけました。
その混乱によってナウシカとアスベルは腐海の底へと墜落してしまいました。
腐海の蟲達や王蟲に食べられそうになりながらも、腐海の底で一晩明かします。
そこでナウシカはアスベルの双子の妹・ラスベルの最期を看取ってくれた恩人だったと知ったのです。
そのお礼を伝え、ナウシカが非常食として持ち歩いていたチコの実を一口パクッと食べると、あまりのまずさに「う~っ!」と唸るアスベル。
🌿3週連続スタジオジブリ🌿#風の谷のナウシカ
今夜9時【特別動画③】
ナウシカ「#チコの実 というの。とっても栄養があるのよ」
アスベル「#長ぐついっぱい食べたいよ」 pic.twitter.com/DnkpsZHlje— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) July 7, 2023
すると「チコの実と言って、とても栄養があるのよ。」と伝えられます。
平然な顔をしてチコの実を食すナウシカを見て、カッコつけて一気にボリボリ食べるアスベル。
そこで…
「味はともかく長靴いっぱい食べたいよ」
とニッコリ微笑んだのでした。
チコの実とはどんな味?
少し話が脱線しますが…
『風の谷のナウシカ』に登場する「チコの実」という木の実ですが、これってどんな味がするんでしょうか?
アスベルが渋い顔をしてたこともあって気になりますよね。
くわしく調べてみたのですが、どうやら現実世界では実在しないようです。
作中のチコの実を食べるシーンでは実の形が映っていないので、色形なども分かりませんが。
チコの実の特長をあげると…
- 栄養がたっぷり入っている
- まずい(?)
以上から現実世界でモデルとなっているのは、クコの実(ドライフルーツ)ではないかと思います。
クコの実は杏仁豆腐のや中華粥の上にちょこんと載ってる赤い果物です。
中国では昔から「不老長寿の薬」と言われ、100種類以上のビタミンとミネラルを含むスーパーフードとして注目されています。
あの世界三大美女と称される楊貴妃も毎日食べていたそうですよ。
エイジングケアや疲労回復、目の機能や免疫力のアップの助けになるとも言われており、美容家から注目を集めています。
味は甘酸っぱくて、慣れると普通に食べられるようです。
@milmil33376 クコの実、こんなんです。
今食べてみました。ほんのり甘酸っぱいけど、慣れたらまあまあ食べれます。
スーパーモデルのミランダ・カーが雑誌で紹介してたので試してみよと思いました(*^^*)お身体大切にね! pic.twitter.com/XAbmpCQx
— Naoko.O (@naoko036036) November 19, 2011
海鮮中華粥食べたいなー
クコの実甘酸っぱいアクセントで味しっかりめの出汁がきいたおかゆとても好き家で作れるものなのか…?🤔
— おもち (@omochi_myn) August 23, 2021
味の薄いスープみたいな感じ クコの実くんは甘酸っぱい
— ゆう子 (@Vitamin_yuuzi) April 2, 2021
「味はともかく長靴いっぱい食べたいよ」の意味とは?なんで食べたいの?
さて本題の「味はともかく長靴いっぱい食べたいよ」というセリフの真相ですが、先ほどの動画を見ても分かる通り、実際に長靴をいっぱい食べたいわけではないんですよね。
アスベルは栄養補給のためにナウシカがチコの実を分けてくれたのが嬉しくて、感謝の気持ちを伝えたかったのかなと思いました。
そう言いたかったのだと思います。
「長靴いっぱい」というのは、彼なりの表現だったんですね。
ナウシカが持っていたチコの実は、谷の少女達からもらったものです。
薬用酒にしようと買ってあるクコの実を食べる。甘い。つい連想する。
敵に連行されるナウシカに子供達が頑張って収穫したチコの実を手渡す場面がある。大切な人の無事を祈って、小さな手から渡される栄養たっぷりの小さな赤い実。子供達が一粒一粒を祈るように収穫するイメージが浮かぶ。 pic.twitter.com/9fpfe0nUBZ
— わては農心💊?がんのすけ がんのすけだす (@3Rwt4in5rNE8f0A) March 10, 2022
風の谷に自生する木の実で、栄養価が高く、携帯食に適しています。
トルメキアの捕虜となり、風の谷を離れるナウシカに渡そうと、3人の少女たちが一生懸命チコの実を集めていたのが印象深いですね。