映画『竜とそばかす姫』に登場する 鈴の飼い犬フーガですが、冒頭のえさをガツガツ食べるシーンで右の前足がなくて痛々しいのが目立っていました。
その場面では犬の足に目がいってしまい、鈴のセリフやそのあたりのストーリーがいまいち頭に入って来ませんでした。
物語のなかで、フーガの足についてのエピソードが登場するか観ていましたが、特にこれ以上は言及されることもなく、一体何があったのか気になっています。
そこで今回は、フーガの右の前足がない理由について調べてみました。
※ここから先は、原作小説のネタバレを一部含みますのでご注意下さい。
【竜とそばかす姫】鈴の愛犬フーガの片足がないのはなぜ?
『竜とそばかすの姫』×「クラフトボス」によって生まれた一本の映像。両者はどのような思いのもとに集い、何を話し、共鳴していったのか。今回のコラボレーションで描かれた物語を紐解き、そこに込められた思いを探る。#竜とそばかすの姫 #クラフトボス #細田守 #スタジオ地図https://t.co/yc5ddPa5S4
— SWITCH (@switch_pub) July 20, 2021
母が亡くなり、父子家庭で育った鈴の相棒として登場する愛犬のフーガは、父とコミュニケーションを取らなくなった鈴の心の拠り所的な存在のように見えました。
白地に薄茶色が混じった毛色でやや華奢な体つきは、一見すると老犬にも見えたりします。
そんなフーガは、右の前足の先っぽがありません。
ピンク色の地肌が見えている足を浮かして、バランスを取りながらご飯を食べる姿が痛々しかったですよね。
鈴のセリフより、どうしてもフーガの前足が気になりました。
フーガの足先がない理由は、以前にイノシシ用の罠にはまり、足先がちょん切れてしまったからです。
原作によると、フーガは赤ちゃんの頃から鈴の家で飼われていたわけではなく、”保護犬”としてもらわれてきた犬で、以前は迷い犬か野良犬だったようです。
それをどういう経緯でか、鈴の家が引き取りました。
鈴は毎朝 学校へ登校する前に、フーガと散歩に出かけるのが日課です。
家を出て坂を下り、仁淀川の河辺を歩き、沈下橋を渡ったところから振り返ると、集落を朝日が照らしています。
【竜とそばかすの姫 ー聖地情報ー】
すずの家の近くのこの橋!
浅尾沈下橋(あそおちんかばし)といいます!高知県越知町鎌井田地区にある全長121mの沈下橋。
洪水の際に水の中に沈むよう設計されているので「沈下橋」と呼ばれるんですよ! pic.twitter.com/UzRA30HoYH— 竜とそばかすの姫 ✨-聖地情報-✨ 【非公式】 (@Ryu_Soba_Seiti) July 17, 2021
散歩中に見れる、四季折々の景色を眺めるのが好きで、新緑や紅葉、川の水量や雲の位置、霧の具合など、寒さや暑さなどの変化を楽しんでいます。
フーガは鈴のことが大好きで、もっと遊んで~とおねだりする様子が見られ、足先がなくてもまったく気にする素振りも見せず、飛び跳ねたり、水に足をつけたりしています。
明るくて活発な犬なんですね!
家に帰るとリードを外してご飯をもらい、縁側で足を拭いて部屋に入れてもらいます。
それからお父さんと鈴がそれぞれ会社と学校へ出かけていく…というのが日課です。
イノシシの罠にはまったという事故に遭ってしまったフーガでしたが、鈴とお父さんのような心やさしい飼い主の元で暮らすことができて幸せですよね。
犬がイノシシの罠にはまって怪我をする?舞台の高知県越知町は田舎?
竜とそばかす姫は、高知県高岡郡越知町(おちちょう)の周辺が舞台となっています。
越知町は高知県中西部に位置しており、石槌山系の山々に囲まれ、日本でもっとも古い地質の横倉山がシンボルとなっている町です。
大自然のなかにある仁淀川では、カヌーやラフティング、キャンプなどのアウトドアを満喫できるスポットとしても人気があるそうです。
自然豊かな町並みが魅力といった感じですね!
高知県越知町、仁淀川の浅尾沈下橋。 pic.twitter.com/IWL0JfhMlc
— 細江道義 (@MichiyoshiHosoe) August 18, 2018
仁淀川(高知) pic.twitter.com/IY4ErSSgea
— きれいな風景~Have a break~ (@new_rakuen) July 13, 2021
「竜とそばかすの姫」のおかげで浅尾の沈下橋がにわかに話題になってるけど、あの辺り駐車場あったかな🤔#竜とそばかすの姫 pic.twitter.com/XiwEeXVCOT
— 圭太郎 (@putFAyazEjdFO83) July 19, 2021
安居渓谷
仁淀川ブルーですねー pic.twitter.com/CP9g2UIDJa— たすくおじさん🐻 (@tasuku678) March 20, 2019
越知町の公式サイトでは、町への移住案内が掲載されていたりと、田舎暮らしにあこがれる人から問い合わせがあるようです。
そんな越知町では、イノシシが出没して畑の農作物を荒らすので、山では罠(わな)猟が行われています。
この罠猟には、くくり罠と箱罠があるそうですが、フーガがかかったのは、罠の上を歩いたら獲物の足にワイヤーの輪がかかって締まる、くくり罠ではないかということです。
今日の猪
まずは、くくり罠で二頭。 pic.twitter.com/KuThGqqOza— nonsil@POISON・MORITA (@nonsil_S14JB23W) December 15, 2018
罠にかかっただけでは、動物はそう大事には至らないそうですが、あばれて逃げようとすると痛い目を見るのだそうです…。
フーガも発見が遅れてしまい、あのような辛い姿になったのかなと思います。
そのため、山に近い場所では動物の放し飼いは危険なのですね。
田舎の悲しい性なのでしょうか…。
イノシシの罠猟についてTwitterを見ていたら、フーガと同じように罠にかかり足をケガして、動物愛護センターに保護された犬の投稿がありました。
見ると辛くなるので画像は載せませんが、実際に山で罠にかかってしまう犬や猫はいるのだそうです。
地元で暮らす人はイノシシ罠のことを知ってるので、ペットを放し飼いするなんてことはないと思いますが、山には危険もあるということですね。
時折周辺では、町の方でもイノシシが見かけられるようです。
エッ(´⊙ω⊙`)
高知市内で猪が出没してたんや。
それってマジか。
!(◎_◎;)— としくん (@to_shi0414) December 16, 2016
うわぁぁぁぁん・゜・(つД`)・゜・
高知おいでよ~
なんもないけど!!
平和よ~熊は出ないし!猪と闘鶏(こっちは脱走)はたまに出没するけど!適度に田舎だし!— ゆずリス@赤の信者・フェルマイ狂 (@y_fuduki) June 28, 2018
高知IC料金所過ぎたすぐのとこに警察いたので年末にここで取り締まりとは珍しいと思ったらすぐ先の四万十方面分岐のところの路肩にでかい猪が…
— 烏 (@t_karasu) December 31, 2018
まとめ
映画『竜とそばかす姫』の、鈴の愛犬フーガの右の前足が無いのは、イノシシの罠にかかってケガをしたからです。
その後 フーガは保護犬として、鈴の家にもらわれてきたということでした。
フーガは不慮の事故に見舞われて辛かったですが、その結果 鈴とお父さんに出会うことができて不幸中の幸いでしたね。