『鬼滅の刃』12巻の第106話についてです。
時透無一郎が炭治郎の鼻をつまんで、刀鍛冶の鉄穴森の居場所を尋ねるシーンがあります。
その会話の最後で「えっ?何?今何て言ったの?」と、前のめりで炭治郎に問いかける場面がありました。
いつもぼんやりしてる無一郎は、一体何に反応したんでしょうか?
無一郎の反応した理由もあわせて調べてみました。
時透無一郎の「今なんて言ったの?」とは?
刀鍛冶の宿で、禰豆子と共に眠りこける炭治郎の鼻をつまんで起こす時透無一郎。
炭治郎は眠っている最中に近寄られているのに起きなかったので、無一郎に「反応が鈍すぎる」と言われてしまいます。
無一郎は、自分の新しい刀鍛冶の鉄穴森(かなもり)を探しているようです。
先ほど鋼鐵塚さんと一緒にいたことを伝えて「一緒に探そうか」と言うと、無一郎は炭治郎が親切にしてくれることを疑問に思っているようでした。
「君には君のやるべきことがあるんじゃないの?」
炭治郎は「人のためにやったことは、巡り巡って自分のためにもなる」と話し、「俺も行こうと思ってたから、ちょうどいいんだよ」と答えました。
すると、無一郎は急に目を丸くして…
「えっ?何?今何ていったの?」「今 今…」
と答えたのです。
しかし、ここで禰豆子が起きてしまうと、また無気力な無一郎に戻ってしまいました。
時透無一郎の「今なんて言ったの?」は何に反応したの?強く反応した理由が判明!
時透無一郎は、炭治郎の何の言葉に反応したんでしょうか?
強く反応した理由は、炭治郎の発言によって過去の自分を思い出しそうになったからです。
詳細は14巻の118話に出てくる無一郎の回想シーンとつながります。
無一郎は山で育ち、父親は杣人(きこり)でした。
ある日、母親は風邪をこじらせて肺炎になって亡くなり、父親は薬草を取りに行く途中で崖から落ちて亡くなってしまいました。
無一郎は双子の兄・有一郎とともに、10歳という若さで両親を失い孤児となったのです。
兄・有一郎とは、見た目はうり二つでも性格は真逆でした。
穏やかな性格の無一郎とは打って変わって、
「情けは人のためならず 誰かのために何かしてもろくなことにならない」
という悲壮的な考えを持つ人でした。
しかし無一郎は、そんな兄の考えを否定したのです。
「人のためすることは巡り巡って自分のためになるって意味だよ」
引用:『鬼滅の刃』14巻118話
炭治郎が同じ言葉を発したことで、無一郎は当時の記憶がよみがえりそうになりました。
#鬼滅の刃 感想
炭治郎くんの言った通り、人のためにすることが巡り巡って自分のためになるの、燃える。#wj41 pic.twitter.com/gDSw7Ogacc— ぐんぐにる (@Gungnir3228) September 10, 2018
「人のためにすることは 結局 巡り巡って自分のためにもなっているものだし」
引用:『鬼滅の刃』12巻106話
兄弟で力をあわせて暮らしていましたが、いつしか最愛の兄も鬼に襲われて亡くてしまいます。
有一郎が亡くなったショックで、無一郎は記憶障害を患ってしまいます。
過去の記憶を失ってしまい、ほとんど全部を思い出せなくなってしまうのです。
柱合会議では、雲の形が思い出せなかったり。
お館様が炭治郎と禰豆子のことを「鬼殺隊員として認めて欲しい」と言ったときも、「忘れてしまうのでどちらでも良い」と答えています。
記憶障害の無一郎が炭治郎の言葉を聞いたことで、過去の記憶を刺激されて「今何て言ったの?」と問いかけたわけですね。
無一郎が強く反応した理由は、記憶が刺激されて過去の出来事を思い出しそうになったからでした。