呪術廻戦の京都姉妹校交流会中に、呪詛師と呪霊たちが乱入し、高専にある特級呪物を奪い取ろうとしました。
そして五条悟だけが入れない帳が下ろされますが、結局最後は五条悟が無下限呪術を放ちその場を収めます。
そのときに発動した技が虚式茈(むらさき)でしたが、これは一体どのような技なんでしょう？
そこで今回は、虚式茈の発動条件などに注目していきます。
- 虚式茈の漢字について
- 虚式茈とはどんな術式なのか
- 虚式茈をいつ発動したのか
これらについて見ていきましょう。
目次
【虚式茈(きょしきむらさき)】の漢字は『茈』
虚式 茈(むらさき)の漢字が出ませんよね…
むらさきの漢字は「紫」ではなく、『茈』の方です。
この漢字について調べていたら、『茈』とは花の名前でムラサキ科の多年草だと分かりました。
Lithospermum erythrorhizon ムラサキ、ムラサキ科の多年草。根は紫根（シコン）と呼ばれる生薬。抗炎症作用、創傷治癒の促進作用、殺菌作用などがあるとされる。また健康食品として美白効果を唱う商品もあるらしいが、そちらには充分に注意して掛かられた方がよろしいかと。 pic.twitter.com/auZRsSBEi2
— 草木のこと (@herecomethewar1) November 3, 2019
北海道から九州の日当たりの良い草原や山地に生えています。
高さ30~60センチほどで、花びらが紫色というわけではなく、6~7月に白い小さな花をつけるのが特長です。
華奢な花茎からは想像できないような、太くて立派な太い紫色の根をしています。
根は紫色の染料として用いられるそうで、それが花の名前の由来となったと言われています。
根の周りの土まで紫色に染めてしまうほど強く、虚式むらさきに『茈』の漢字が使われたのは、”周りをすべて茈で染めてしまう真の強さを持つ”…みたいなイメージを表現したかったのかなと思いました。
技の漢字に植物の名前を持ってくるなんて、芥見先生ロマンチックですね。
【虚式茈】とはどんな術式？意味は？
虚式茈は、術式順転『蒼』と術式反転『赫』のそれぞれの無限を衝突させることで生成される、仮想の質量を押し出す術式です。
一言で表すと、まったく性質の違う2つの技を合わせた術式になります。
虚式茈は目に見えない質量の塊を超高速で飛ばすイメージで、全てが消滅する遠距離攻撃です。
イメージとしては、地球に隕石が落下して地面に大きなクレーターができるのを想像すると分かりやすいと思います。
虚式茈は御三家の五条家でも、ごく一部の人間しか知らない術式です。
まずは蒼と赫の2つの術式に注目してみましょう。
術式順転『蒼』
術式順転蒼は、引き寄せる力を強化した無下限呪術です。
敵と自分とのあいだの空間をどんどん無くしていき、ブラックホールのように吸い込む力が『蒼』です。
物語で術式順転『蒼』が見られたのは、時はさかのぼり五条悟が呪術高専2年生の春の頃です。
当時 同級生だった夏油とともに、星漿体の少女 天内の護衛にあたっていました。
護衛のタイムリミットが過ぎて五条が高専の結界内にたどりつき、術を解いた瞬間に不意に現れた伏黒甚爾と戦う場面で、術式順転『蒼』を放ちました。
出典：呪術廻戦第71話より
地面を大きくえぐる威力があり、地面は半径数十メートルほどの穴が開きました。
術式反転『赫』
術式反転『赫』は、はじく力を強化した無下限呪術です。
本来は収束する性質を持っている術式を、反対の発散に変えたのが術式反転赫です。
空間を一気に広げて、すべての物を吹き飛ばす技ですね。
天内理子の護衛の回で、五条悟は伏黒甚爾との戦いの末に、致命傷を負わされ亡くなったと思われましたが、反転術式で＋の呪力を生み出し、傷を治癒させたのです。
そして吹っ切れた五条悟が、反転術式によって生まれた正のエネルギーを自らに刻まれた無下限の術式に流し込んで発動させたのが、術式反転赫です。
出典：呪術廻戦第74話より
一瞬にして建物が破壊され、エネルギーが貫通するほどのもの凄い威力を放ちました。
五条悟が『虚式茈』を発動した第52話の京都姉妹校交流会について
京都姉妹校交流会中に張られた、五条悟だけが入れない帳はわずか30分ほどで上がり、ついに戦いの場に五条が登場です。
まず最初にハンガーラックおじさんが、五条に見つめられただけで両手足をつぶされ戦闘不能。
五条は花御に近づこうとします。
「少し乱暴しようか」
の言葉の直後に花御は撤退しようとしますが、五条悟が術式順転蒼と術式反転赫を掛け合わせて虚式茈を放ちます。
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暇だし…これやろ。虚式『茈』 pic.twitter.com/dugFK8AKhb— 五条悟（区別名、無限） (@lwJbPdUObC5VCEI) February 21, 2021
出典：呪術廻戦第52話より
虚式茈のエフェクトは円。
虚式茈を放った場所は、地面が大きく割れて断層が丸見えになるほど、辺りは跡形もない状態となりました。地底は真っ暗闇で何も見えません。
東堂が近づこうとした虎杖にストップをかけたのも、虚式茈に巻き込まれると危険なためです。
虚式茈で吹き飛ばされ、花御は大ダメージをくらいます。
花御は呪術師をかく乱するために登場したので、殺意にブレーキをかけていましたが、その一撃をくらっただけで再起不能状態。
虚式茈の凄まじい威力が伝わりますね。
