『となりのトトロ』に登場するサツキとメイのお母さん。
お見舞いに来たメイとサツキを労わったり、子どもをやさしく気遣う姿はまさに母親の鑑だなと思いますよね。
そんなお母さんはずっと病気を患って入院していますが、くわしい病名については触れられていません。
「軽い風邪のようなもの」と子ども達には言い聞かせてあるようですが、実際は何の病気だったんでしょうか?
そこで今回は、お母さんの病名と年齢もあわせて調べてみました。
【となりのトトロ】草壁ヤス子(靖子)の年齢や病気は結核?
おかあさん「あの子たち、見かけよりずっとムリしてきたと思うの。サツキなんか聞き分けがいいからなおのことかわいそう…」#となりのトトロ #トトロ #サツキ #メイ #夏はジブリ #金曜ロード pic.twitter.com/xt0105u6OT
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) August 14, 2020
サツキとメイの母親である草壁ヤス子の年齢は29歳です。(※Wikipedeiaより)
お母さんは病気療養のために七国山病院で入院していました。
映画の中で病名は明かされていませんが、お母さんは引っ越しの日に姿を見せなかったので、映画のはじまり~終わりまでずっと入院していることが分かります。
トトロに会う前日に、父親とサツキとメイの3人でお母さんのお見舞いに行くと、お母さんは元気そうに子ども達と会話してました。
お父さんが病院までの道のりを間違えたことや、田植えが休みなこと、引越先の自宅にお化けが出ること、メイの髪の毛をサツキがやってることなどを楽しそうに話していました。
お母さんはベッドで寝込んだり、ぐったりする様子も見られませんし、顔色もそう悪くなさそうです。
アニメの半ば頃では、お母さんは一度 仮退院する予定だったので、ずいぶん体調も良くなってきているようでした。
そうなると病院に入院して療養しなければいけないけど、生死をさまよう重病ではなさそうです。
となりのトトロの登場人物覚書によると、お母さんは “胸を病んで入院中。”と書いてありました。
しかも入院期間は1年間にも及んだとのこと。
『となりのトトロ』は、昭和30年前半(1955年~)を舞台にした作品です。
昭和30年頃で胸の病気と言うと、”結核”という病名が思い浮かびました。
日本では、昭和20年代まで日本人の死因第1位が結核として恐れられており、高い死亡率と感染力のため「国民病」や「不治の病」とも呼ばれていました。
昭和25年を境に一気に感染者数が激減していますが、まだ結核で苦しむ人は世にあふれていました。
そして昭和30年代に入ると、結核患者は積極的に治療されるようになり、不治の病から治る病気への転換期に差し掛かっていきます。
お母さんの入院していた七国山病院は、東京都東村山市の八国山緑地の近くにある『新山手病院』がモデルとなっており、こちらは昭和14年から結核療養所として地域の結核患者を治療していました。
今日の朝チャリは八国山緑地へ。トトロに出てくる七国山のモデルと言われる小高い山。緑濃いハイキングコースを行くとトトロトンネルぽいとこも。サツキとメイのお母さんが入院してた病院のモデルも近くに。 pic.twitter.com/4jhKBXiqLw
— mila (@milatter) August 15, 2020
また宮崎駿監督の幼少期に、母親が結核菌が脊椎に感染した”脊椎カリエス”という病気を患っていたそうで、サツキとメイのお母さんの姿は、当時の体験が反映されているのではないかとも言われています。
これらの事から、草壁ヤス子は結核で入院していた可能性が高いと考えられています。
【となりのトトロ】草壁ヤス子(靖子)のその後は結核で亡くなった?
※以下よりトトロの都市伝説が出てきます。苦手な方はブラウザバックして下さい。
となりのトトロには暗い都市伝説が存在しているため、物語のその後の展開を気にしている視聴者が多いです。
都市伝説について、ざっくりまとめると…
- メイは池で溺れて亡くなった
- サツキはメイを追いかけて「メイの所に連れてって」とトトロにお願いをした
- サツキとメイは再会を果たすが、再会時はすでに死後の世界
- 猫バスがお母さんの病院に寄り道してくれるが、すでにサツキとメイは亡くなっているので母親からは見えない
- エンディングロールは父による回想シーン
都市伝説の影響で、その後にお母さんは亡くなってしまったのではないかと言われています。
エンディングロールは父による回想シーンは、エンドロールに映っている両親の姿が若返っているように見えることから、ネットで話題になったものです。
メイとサツキの死後、お母さんは病気で亡くなってしまい、一人残ったお父さんがみんなが元気だった頃を回想しているシーンだと言われています。
その結論に辿り着く流れとして、お母さんが亡くなる伏線と思われる場面があります。
迷子になったメイをサツキが見つけて、猫バスでお母さんの病院に寄り道してもらいますが、なぜか2人はとうもろこしだけを置いて立ち去ってしまうシーンがあります。
サツキとメイのお母さん!
とうもろこし!
#aniaca pic.twitter.com/a6Vfq5DZc5
— いぬどっぐ (@oneoneboyboy) May 7, 2022
大好きなお母さんに会わずに帰ったのはサツキとメイはすでに亡くなっていたから、お母さんには2人の姿が見えなかったと言われています。
しかし、そんな2人の気配を感じ取ったお母さんは、すでに死期が近づいていたから気付けたのではないかという解釈です。
そんな都市伝説が浮上したことから、エンドロールはお父さんが家族が仲良く暮らしている頃を回想したシーンだという説が出てきたのです。
しかし、実際のエンドロールでは、タクシーから降りてきたお母さんの登場に喜ぶメイとサツキの姿がどうしても待望の再会に見えてしまうんですよね。
無事に退院したお母さんを迎える図に見えます。
「お母さーん!おかえり!!」っていう声が聞こえてきそうですよね。
それにお母さんと一緒にお風呂に入ってる場面も、引っ越した草壁家のお風呂場と同じです。
今の家には、お母さんが入院している頃に引っ越しているので、まだお母さんとの思い出はないはずです。
そうなると、となりのトトロの最後は…
お母さんは無事に退院して、家族4人で仲良く暮らした。
というハッピーエンドの結末が一番しっくり来ます!
実際にスタジオジブリが2007年5月にトトロの都市伝説を否定するコメントを発表しているので、お母さんは無事に退院したのが正しい結末。と言い切って大丈夫です。