『呪術廻戦』に登場する呪術高等専門学校は、主人公の虎杖悠仁達が通う呪術師の学校です。
物語の設定では、呪術高専は、日本では東京都と京都府に2校あります。
呪術高専が実際に存在したら怪しさ満点ですが、作中の学校の外観や校舎の描写がリアルで、もしかしてモデルとなる学校があるのかなと思いました。
そこで今回は、呪術高専に注目していきたいと思います。
- 呪術高専とはどんな学校なのか
- 呪術高専(学校)は実在するのか
これらについてまとめていきます。
それでは見ていきましょう!
目次
呪術高専とはどんな学校?
呪術高等専門学校は、呪術を学び訓練し、呪霊の呪いをはらう学校です。
いわゆる呪術師を育成する学校ですね。
現実でも高専は存在しており、中学卒業後に入学して5年間かけて学ぶ、高校と専門学校を合わせたような教育機関です。
実践技術者を養成することを目的とした学校の位置づけなんですって。
ちなみに作品に登場する呪術高専は4年制ですね。
呪術高専卒業後も、ほとんどの呪術師が高専を起点に活動しており、教育や任務のあっせん、サポートを行うとされています。
五条悟のように教師をしつつ、特級呪術師として活動する場合もあれば、七海健人のように一般企業で働いたあとに再び呪術師として戻ってきたりと、実は進路もそれぞれなのかなと思います。
夏油も以前は呪術高専に通っていましたが、呪詛師となり、ダメな方に行ってしまったケースです…。
▼第2話で五条悟が持ってた仙台名物『喜久福』はこれ▼
呪術高専(高校・学校)は実在する?呪術を勉強できる学校はあるの?
虎杖悠二が編入した『東京都立呪術高等専門学校』は、表向きには宗教系学校とされています。
このように「表向きには宗教系学校」だけど、入学してみると実は呪術に関連する勉強をしているという高校、大学、専門学校などはあるんでしょうか?
東京歯科衛生専門学校、ほぼ呪術高専#呪術廻戦 pic.twitter.com/xy0zWOWSiL
— masanu黄金の夢 (@byomega) November 29, 2020
色々と調べていたら、実際に呪術に関する勉強をする場合は民俗学になるそうで、なかでも口承文芸論という分野に呪術は含まれるんですって。
しかし民俗学は呪術の研究というよりは、その地方に伝わる昔話や伝統・風習を調査し、 どうしてそのような文化が根付いたか研究するもので、呪術廻戦のように術式について学んで訓練する…みたいな実践的なことはやらないそうです。
当たり前と言えばあたりまえですが、やはりそこは現実的でした。
どちらかと言うと、歴史について研究する感じのようですね。
まずは図書館などで民俗学の本を読み漁ってみると、漠然と分かってくるのかもしれません。
現実的に民俗学を勉強できるのは大学になります。
それを踏まえて、呪術に関する研究をした実績がある大学をいくつかピックアップしてみました。
佛教大学の歴史学部歴史文化学科
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佛教大学の歴史学部歴史文化学科では、日本神話および祭祀・呪術に関する研究がおこなわれていました。
この大学の神話学専門の教授が、呪術や安倍清明の研究もしていて『古事記 不思議な1300年史』などの本も出版しています。
國學院大學の文学部日本文学科
関東では國學院大學文学部日本文学科には伝承文学専攻があり、妖怪や呪術の研究をされている先生がいます。
過去に近世ヨーロッパの魔術と呪術について講義があり、当時呪術をどのように利用していたのか、術師はどれくらい病気を治せたのかなどの授業があったそうです。
また江戸時代の呪歌やおまじないに関する作法や、憑霊の仕組みなどの研究活動もあるとのことで、現実とリンクする部分があるのか気になるところですね。
京都大学
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京都大学では、呪術や妖術、憑依現象をテーマに関する研究があります。
人文科学研究所の准教授さんが世界の呪術に関する研究をしています。
しかしその場で勉強する呪術はオカルト的なものとは違い、その国の地域の民族間で行われている儀礼などを研究するそうです。
また呪術の遺伝についても注目し、民族間の母系親族の内部だけで、呪術の効力を持っている謎などを深堀りしていきます。
どの大学も非日常世界の講義が聞けそうで、実に興味深いですね。
スピリチュアルに関する勉強
”呪術”と言うと学べる機関も限られてきますが、スピリチュアルの分野となるとどうでしょうか。
ちょっと呪術とは違うかもしれませんが、何か通じるものがあるような気もします。
現実でスピリチュアルについて学ぶなら、社会学や心理学の分野になるそうです。
ですが、スピリチュアルは学問ではないので、大学で研究されることは無いだろうとも言われているのが現実です。
しかし目に見えない悩みや苦しみをケアする、スピリチュアルケアを勉強できる大学を見つけました。
聖学院大学・こども心理学科/上智大学・グリーフケア人材養成課程
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聖学院大学のこども心理学科や、上智大学のグリーフケア人材養成課程では、目に見えない悩みや苦しみ、悲しみを感じ取る姿勢について学ぶスピリチュアルケアの講義があります。
人間の心や魂などの健全性を守ることをスピリチュアルケアと呼ぶそうで、末期がんケアの現場でも使われているそうです。
呪術というより、精神を癒すためのメンタルケアのようなものになるのかなと思います。
こちらも興味深いですね。
まとめ
- 呪術について学ぶなら民俗学の分野になる。
「呪術の実践」と言うよりは、呪術の歴史や文化だったり、当時の考え方などは勉強できるんですね。
まずは図書館で民俗学のコーナーの本を見てみると何か分かるかもしれません。